プロに聞く! お肉特集 教えて! おうちごはんが増えた今、あらためて身近な食材を見つめてみよう!

「豚肉」は食卓で一番出番の多いお肉というご家庭も多いのでは。名古屋市や近郊のスーパーマーケット・精肉店で販売される豚肉を生産する南知多の養豚農場「有限会社 鈴八商店さん」に、おいしいお肉の選び方や、養豚のお仕事について聞きました!
※社会情勢の変化により、休日・営業時間等の情報が変更になっている場合もあります。

教えて! おいしい豚肉の選び方

1スーパーで、おいしい豚肉を見分けるポイントは?

おいしく感じる味わいや風味などの好みは人それぞれ。年齢によっても変わるので、“おいしい豚肉はコレ”というのは難しいです。見た目で脂身が多い少ないくらいは区別できても、食べてみないと味は分からないので、スーパーの売り場で味を見分けるのは難しいでしょう。

2では、おいしい豚肉を見つけるには?

やってみて!豚肉の味比べ

生産者によって、肉の味や脂の甘みなどに違いがあります。スーパーや精肉店はお店によって仕入れ先がほぼ決まっていて、生産者もだいたい同じなので、違う店で豚肉を購入して食べ比べてみると、肉のおいしさがわかります。自分の好みの豚肉を扱っているお店を見つけるのをおすすめしたいですね。

しゃぶしゃぶで、タレを付けずに食べ比べてみる!▶︎
生産者同士でも、この方法で品評会をするそうです

3鈴木さんが思う「おいしい豚肉」とは?

あっさりした味で、どんな味付けにも合う豚肉ですね。どんな料理でもおいしく食べられる豚肉を目指して育てています。

4おいしい豚肉を生産するのに、
特に大切にしていることは?

エサが重要です。日齢や発育に応じて与える飼料を変えますが、大人の豚はトウモロコシや大豆粕主体の穀物が主食。知多半島で有名な「えびせんべい」を作る時に出た規格外品も飼料に取り入れています。えびの粉末やデンプンなどが肉質や脂にいい影響があるんですよ。えびせんべいは自分でも食べて、安全性を確認しています。地域に密着し、環境に配慮した飼育に努めています。

お話を聞いたのは…

有限会社 鈴八商店

鈴木 孝幸さん(左) 鈴木 秀典さん(右)

鈴八商店は平成元年に南知多町で養豚農場を始める。現在は創業者のお父さんは業務を離れ、兄弟が中心となって運営。養豚の仕事を継ぐのは「迷いもあったけれど、やりがいを感じる。おいしいと言ってもらえるとうれしいです」と孝幸さん。現在、オリジナルのブランド豚「名古屋八豚」を開発中。スーパーなどで見かける日も遠くないかも!

鈴木家でよく食べる豚肉料理は「生姜焼き」!

養豚のお仕事拝見! おいしく安全な豚肉を食卓に

 鈴八商店さんでは常時約2600頭の豚を飼育。繁殖、肥育して出荷しています。
 育てているのは、3つの品種を交配した豚で、国産豚肉の主流となっている「三元豚(さんげんとん)」。1400gほどで生まれた子豚を150日〜180日で体重115kgに育て、出荷します。体重は半年で約80倍! 出荷までに1頭が約300kgのエサを食べるそうです。
 養豚の日々の業務は、豚の移動、豚舎の清掃、ワクチン接種など、曜日ごとに決めた作業と、豚舎の見回り。約2600頭を4名で管理飼育しているというから驚きます。エサやりや清掃の機械化・自動化が進んでいるそうですが、豚を丁寧に観察して健康状態や環境を見極め、適切な対応をすることが重要で、経験と知識が求められます。地元の養豚の師匠にいろいろ教わり、より上質な豚肉生産を目指しているそうです。
 「生きものなので、どう育つかは自分たち次第。健康に育ってほしいと大切に飼育しています」と孝幸さん。生きものの命と生産者さんに感謝して、おいしくいただきたいですね!

生後4日目のぶたを抱える人。かわいい。豚舎。新しい豚舎を自分たちで建てているそう! 生後70日のぶた。!元気いっぱい!
良質な豚肉を生産するには、親豚の血統やエサだけでなく、環境も重要。豚になるべくストレスを与えないよう、成育に合わせて適切な広さ・室温の豚舎に移し、こまめな清掃・消毒で清潔な環境づくりが徹底されています。
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